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こころにのこる音楽をみんなで……    ●発行 2001年3月20日

京都音楽センターNEWS


(株)京都音楽センター

〒604ー8481 京都市中京区西ノ京冷泉町118-3 TEL/075-822-3437 FAX/075-822-3439



感動に出会っていますか

時田 裕二

 今年も、卒業式・入学式の季節がやってきました。

 新聞で、普段はチャパツやキンパツを認めている学校が、卒業式ではそれを認めず、式に参加させなかった事が報道されていました。

 そんな時、ラジオで別の中学校の話を小耳に挟みました。その学校では校長先生が「今日は、この日のためにわざわざチャパツやキンパツに染めてきた人もいます。式にそぐわないと思われる方もいらっしゃるでしょうが、彼らなりに式を盛り上げようと精一杯がんばった姿です。幼さゆえのことと大目に見てやって下さい。」と式に先立ってお話しされたそうです。

 その学校では、卒業証書授与の時、本来はいけない事になっているのに、校長先生に握手を求める生徒もいたそうです。しかし、校長先生は笑顔で握手に応え、何か一言卒業生達にかけていたそうです。きっと、「これからも、がんばれよ」「元気でな」と声をかけていたのでしょう。

 子どもたちのこれから生きていく未来を思うとき、私たち大人はどのような対応を求められているのでしょうか。

 子どもたちを規制し、型にはめ込み、型にはまらない子どもたちを排除することなのでしょうか。

 私は、仮にも卒業式が教育の場であるというのなら、卒業式が母校を誇りに思い、仲間と共に生きた数年間を大切にできる、そんな貴重な時間にして欲しいと思います。

 チャパツやキンパツを快く思わない生徒や教員・父母達がいることも事実でしょう。しかしそれは、チャパツやキンパツを何か不良の象徴のように考えているからではないでしょうか。私たちが考える以上に、子どもたちは自 分や仲間、そして社会について考えているのではないかと、私は思います。そこに対する信頼を私たちのほうが持ち得ていないのでしょう。

 先日、梅原司平さんのコンサートがありました。親と先生と子どもたちへの応援歌と銘打って開かれた「京都 北・上教育集会」です。梅原さんは、筋ジストロフィーの患者さんの病室で演奏した話や少年院でのコンサートの 様子などを交えてコンサートを進めました。病院での話では、どんな話をしても、どんな歌を歌っても反応することができない患者さんを前に、自分自身がためされたこと、表情ひとつ動かすことができなかったその患者さんに、 歌い終わった梅原さんが額に手を置き語りかけると、一筋の涙を流して応えてくれたことを話されました。

 また、少年院での話では、この子達が本当に犯罪者なのか、少年法を改正(改悪)して少年院に入れておけば良 いのだろうかと問いかけます。そこでの少年が、感想文に託して「私は中学校の時『学校に来なくて良い』と先生にいわれました」と書いてきます。梅原さんは、「私は突っ張るほどの迫力もなかった。ほめられるほどの学力も なかった。でも、良い家族と、良い先生と、良い友だちに恵まれていました。」といいます。「あの子達にそのどれかひとつがあれば…。」そうです、社会がやんでいなければ、彼らが犯罪者と呼ばれることもなかったかもしれません。そんな思いから、梅原さんは少年達を前にして「みんなゴメンね。みんなもきっとつらかったんだろうね。 君たちをそんな風にしてしまったのは、私たち大人の責任かもしれない。みんなゴメンね」と謝ったそうです。

 邪魔者のように扱われるお年寄りや病気の人たち。弱者にこそ光があてられるべきなのに、切り捨てようとする 今の政治で良いはずがありません。えひめ丸とともに海に沈んだままの高校生達を見捨てるかのようにゴルフを続 ける首相で良いはずがありません。人間を真ん中においた行事・政治が必要です。そのためにも、心を耕す大切さ を感じます。

 梅原さんは、人は誰もが花開く種を持っている。その種を豊かに花開かそうとすれば、土壌を耕さないといけません。耕すべきは心です。豊かな文化をいっぱい吸収し、心を耕さないといけません。みなさんは、最近心が揺り動かされるような感動に出会いましたか。出会うために映画を見ましたか。小説を読みましたか。コンサートに出かけましたか。と問いかけます。

 心を耕し、人の優しさをいっぱい集め、束ねていくことから始めるしかないのでしょう。


PAマンの目&耳(101号)

 私事ながら、我が家にDVDプレヤーなるものが登場しました。DVDとは、Degital Versatile Discのことで、外観はCDと全く同じ、もちろん大きさも同じです。直径12cmのディスクの中に画像や音声の情 報が詰まっていて、とても高画質の映像を家庭でも見ることができます。ただし、VHSなどのビデオテープデッキとは違い録画はできません。しかし、ビデオテープに比べ、簡単に頭出しができるため見たい場所を探すのにとても便利です。また、ほとんどCDの扱いと同じ感覚で操作もできます。

 このDVD、今では有名映画はもちろん、人気歌手や人気グループのコンサートライブなどの、様々なDVDソフトが発売されています。しかも、1枚に収められる情報量の多さは驚くほどで、CDの約1000 倍の情報を収められるそうです。(情報の記録方法にも私は驚いてしまった)

 同じ場面をアングルを変えて見ることができるソフトもあるし、映画『シックスセンス』のように、「本編では削除されたもう一つのエンディングが付いている」なんてものもあり、結構楽しめます。

 このDVDが一気に普及したのは某メーカーの「プレイステイション2」というゲーム機が発売されてからだそうで、99年には1500万枚の生産枚数だったのが、昨年は3倍近い生産実績ですごい普及速度で す。

 DVDが音質的に劣っているなどと言うことはなく、DVDの販売価格がCDなみに安くなると、CDは不要になり、やがてDVDにとってかわられるのではないかと思ってしまいます。

 さて、我が事務所には、世間の流れから遅れること○年、必要に迫られついにCDーRプレイヤーを導入 することになりました。

 CDーRとは、簡単にいうと、CDに録音する機械(もちろんコンピューターなどの情報を記録するのに も使えます)で、これのおかげで、CDーRの制作もできるようになりました。

 これまで、CDといえば500枚単位で制作していたのですが、「CDーRでも良いよ」という事であれば、 1枚からでも制作できることになります。

 小学校の卒業記念や保育所の卒園記念など、100枚もあれば充分という場合は、比較的低コストでCDを手に入れることができます。

 また、「自作の曲を録音してお世話になった人に記念にCDでお渡しする」なんて事もすてきだと思いませ んか?

 ご希望の方は、録音からCD制作まで、お手伝いいたしますので、お問い合わせ下さい。オリジナルの1 枚をゲット(これも死語か…)できます。 (Y・T)


ピアノフォーラム 調律師のぼやき(114号)

 今年もドイツ・フランクフルトメッセに出かけ、ついでにパリとウィーンも回ってきました。パリは初め てですがウィーンは八年前に一度行っています。十七年間ウィーンに住む日本人調律師の案内で回りながら、 町の話も聞きました。旧市街では景観保存にうるさくて、規則に外れているとなると建築途中でも取り壊し てしまうようです。

 建て方も手間がかかるようで、泊まったホテルの窓から見えた建築中の四、五階建ての建物はレンガを積 み上げています。補強の鉄筋は見当たりません。地震国ニッポンではとても不安で住めそうにありませんが 地震のないウィーンだからでしょう。しかし生活も様変わりしたようで、営業時間の解禁とか、乗ってる車 もボロ車が減って綺麗になったとか、アメリカナイズしてきたとしきりに言っていました。

 パリはモンマルトルぐらいしか観光できなかったが、こちらもパリに二十年住む日本人調律師の案内でピ アノ店や修理工房巡りをした。フランスにもかつてエラールやプレイエルといった名器の時代があったが、現 在は過去のもの…と思いきや、意外にも自国では大事にされている。百年位前のものでも丁寧に修復され数 多く出回っている。意外な発見でした。


京都音楽センター ピアノサービス部門  ピアノ調律・修理・販売・音楽教室

ピアノフォーラム 吉田光男 (社団法人日本調律師協会会員)  TEL075-811-8634 FAX075ー822ー3439


京都音楽センター出版案内

お申し込みは、お電話(/075ー822ー3437)か、お葉書、またはE-mail:order@wawawa.ne.jp

お振り込みは郵便振替「01000ー3ー23000・京都音楽センター」へお願いします。

「ユズリン」こと「中山讓」のニューアルバム!!

DREAM, TOGETHER

CD  定価3150円・送料200円

 

収録曲

 1.DO MY BEST!

 2.とっておきの一人

 3.レールの果ては見えないけど

 4.この青い地球で

 5.あこがれ

 6.この手でつかみたい

 7.空を飛べるよ

 8.夕焼けが始まれば

 9.卒業

10.明日を夢見て

11.DREAM,TOGETHER

12.一日の終わりは

言葉を届けたい、思いを聞いて欲しい。いえ、聞いてもらえるような歌い方をしたい…。そんな夢を詰め込 んで生まれたのが、このアルバムです。

今回この企画にあたって、未発表のものを4曲収録しました。「ユズリン」ではない「中山讓」を少しでも感 じていただけたら、うれしいかぎりです。(ライナーノートより)


2001メーデー歌集「しあわせのうた」

●B6版変形 ●定価100円 (〒料90円)

【収録曲】全22曲

 がんばろう(★)/世界をつなげ花の輪に/晴れた五月/国のす みずみから/心はいつも夜明けだ/みんな元気か(★)/インター ナショナル/青い空は/この町から(★)/あなたが夜明けをつげ る子どもたち/我等の願いは統一(★)/幕開けの歌(★)/まさ かまさか(★)/花/沖縄を返せ/旅のはじまり(★)/そんな町 を/We shall overcome/たんぽぽ/翼をください/BELIEVE(★)/しあわせの歌(★)

(★)付きは楽譜も掲載しています。

★の付いていない曲は詩のみです。


うたごえ愛唱歌集1000曲選

好評につき増刷決定!! 4月にはお届けできます。初版時お見逃しの方。この機会を逃さずご注文下さい。  定価12600円です。

ホームページからも商品の注文ができます  http://www.wawawa.ne.jp


おすすめコンサート情報

お申し込みは、京都音楽センターへ TEL/075(822)3437
または E-mail/order@wawawa.ne.jp へ

@梅原司平コンサート

●みんなみんなそのままでいいがな

  4月28日(土)午後2時開演 宇治市文化センター・小ホール

  入場料 大人3000円・高校生以下2000円

●30周年記念コンサート

  【京都会場】10月14日(日)午後7時開演予定

        京都府民ホール・アルティ

  【尼崎会場】11月 2日(金)午後6時開演予定

        尼崎ピッコロシアター

A松井誠オンステージ&下町かぶき組

2001年4月23日(月)

昼の部 14:00開演  夜の部 18:15開演

会場/京都会館第二ホール

前売り料金/5000円


第一部 お芝居/爆笑時代劇

第二部 ショー/松井誠オンステージ 誠版レビュー

新歌舞伎座(大阪)座長公演を大成功に収めた松井誠が

自らの劇団若衆「下町かぶき組」を引きつれての全国ツアー!必見です!


京都音楽センター夏の講習会日程案内

●サマーカレッジ実技講習会【保育士さん対象】  8月 1日〜 2日

●サマーカレッジ実技講習会【小学校教員対象】  8月20日〜21日

●クラスでうたうこどものうた講習会       8月 9日

●手話でうたうこどものうた講習会        8月 8日・10日

●ダンス講習会                 7月21日・22日・8月4日・5日

【いずれの講習会も、受付は5月29日からです。それ以前のお申し込みはできません】

お問い合わせ、お申し込みは、TEL075-822-3437 (平日10時から5時)、
またはE-mail/order@wawawa.ne.jp


CD−R制作のお手伝い始めました

以前より、京都音楽センターではCD制作のお手伝いをしていましたが、これまでは商業用 のCD制作でしたので、最低でも300枚程作らないと割高感をぬぐえませんでした。今回 はコンピューター処理で一枚ずつCD−Rを焼き付ける方法ですので、1枚でも2枚でも安 価で制作できるようになりました。試しにご利用下さい。

※50枚で@1000円程度/録音の長さや編集の要・不要で単価は変わります。 詳しくはご相談下さい(但し、印刷は別途料金が必要です)


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