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こころにのこる音楽をみんなで……    ●発行2001年2月10日

京都音楽センターNEWS


(株)京都音楽センター

〒604ー8481京都市中京区西ノ京冷泉町118-3TEL/075-822-3437FAX/075-822-3439



これだからやめられない

時田 裕二

 世紀になってはじめてのニュースです。ご無沙汰してしまい申し訳ありません。どうか、今年もよろしくおつきあい下さい。

 今年は、京都音楽センターが周年を迎え、1月から記念の取り組みをはじめています。

 1月日に中山讓さんの「とっておきのコンサート」を、日には梅原司平さんの周年プレ企画としてのコンサートを開催し、両日ともゲスト(伴奏者)にピアニストの金井信さんを迎え、楽しくすてきな時間を過ごすこと ができました。

 ただ、このコンサート。ご記憶の方も多いと思いますが、京都はよりによってあの大雪の日でした。

 後で聞くと「車で出たものの会場にたどり着けず、泣く泣くUターンして帰った」とか「これでは帰れなくなるので、行くのをやめるしかない」とあきらめた人など、たくさんいらっしゃったようです。

 それでも、雪をかき分けて会場に来て下さったみなさんの熱気で、コンサートは無事成功しました。

 大変な中、コンサートに足を運んで下さるみなさんに、頭の下がる思いでした。こんなみなさんに励まされ、助けられ、応援していただいているのだと、うれしくなります。

 さて、そのコンサートから、約二週間経った月曜日。関西のある小学校で「中山讓」さんの学校コンサートが開かれました。

 一〇〇〇名の児童さんがいる大きな学校で、低学年・高学年に別れての鑑賞会でした。私たちスタッフは、朝九時からの本番に備えて、六時前には自宅を出発。七時には学校に到着し準備を始めるという厳しいスケジュールで した。

 中山さんと伴奏の玉木さんも朝八時には現地に到着し、準備を始めました。

 低学年の公演が無事終了し、いよいよ高学年。最近はどの学校でも、高学年は反応が表には出にくいのですが、この日も例外ではありませんでした。

 一生懸命歌い、語りかけ、そして一緒に踊ろうと呼びかける中山さんに、積極的に応える姿は少なく、4年生の一部だけが楽しく一緒に歌い、踊ってくれていました。

 その中で、先生たちの優しい目と、一緒に楽しもうとする姿には救われました。

 プログラムが進み、最後の曲、「そしてぼくらは地球」。中山さんがマイクを持って舞台から降り、6年生が座っ ている列に進みます。子ども達の前に行き、一人一人の目を見つめながら歌います。その時、これまでの学校ではあまりなかった光景が目に入りました。6年生の誰一人目をそらさず、中山さんを見つめ返しています。その真剣 な眼差しに「この子達は、心でしっかり受け止めているんだ」と思うと、なんだかうれしくなりました。

 同時に、たった一度っきりの出会いに、これだけ真剣に立ち向かい、必死に大切なことを伝えようとする中山讓さんを見て、なぜか涙が止まりませんでした。

 もちろん、適当にこなしても同じ出演料です。必死になって、汗を流し、声をからしても同じ出演料です。しかし、お金に換えることのできない時を私たちは過ごしているのだと教えられました。

 アンコール曲を歌い終えた中山さんと、舞台のソデで、「なんか変だよね」と言いあい、お互い涙ぐみながら、ね ぎらいあい、妙に感動していました。

 この一瞬があるから、少々のしんどさも乗り越えられるのかもしれません。滅多にない3学期の学校でのコンサートに、教えられることがいっぱいの一日でした。


PAマンの目&耳(100号)

 記念すべき100号です。よくぞ100回書き続けたものだと、我ながら感心します。

 前号を書き終えて約一ヶ月後。クリスマスに開催できなかった「NON STOPPARTY」のライブを開催しました。元気になった「今村克彦」さんと、ご機嫌なバンドのメンバー、そして、我らが誇る音 響・照明スタッフの面々が集まり、ご機嫌なライブを無事に終えることができました。

 今日はその盛り上がったライブとは別の現場の話・・・。

 出演者は同じ「NON STOPPARTY」。場所は、神戸の三宮にある8階のホールでした。 先生達の集まりに招かれた私たちは主催者の若い先生達にも手伝ってもらいながら準備を完了。本番を迎 えました。

 約一〇〇名の先生達を前に、新しいCD付きエッセイ集「明日への誓い」に書かれた話も盛り込みながらコンサートが進みます。

 笑いながら、なぜか涙が出てしまう「はじめちゃんのウンコ」の話。自分自身の病気の話と絡めながら「がんばらなくていいんだ、ゆきこ〜」と歌う「YUKIKO」。明日も一緒にがんばろうと呼びかける歌でもあ り、エッセイ集のタイトルにもなった「明日への誓い」など二時間、たっぷりとトークと歌を楽しみました。コンサート終了後は、二人に一人がエッセイ集を買って帰られました。

 私も、今回発売されたCD付きエッセイ集「明日への誓い」を読ませていただきましたが、鉄人(?)のように見えた今村先生が、実は人間くさく、弱い面もいっぱい持った、普通の人間なんだ。また、長い人生、 前に進むだけでなく、時には立ち止まり心を休める時間も必要だ。そんな感想を持つことができる1冊に仕上がっています。

 前著「今村組346人〜俺を教師にしてくれた奴らたち」以降の、今村先生と今村組をはじめとする子どもたちの、苦悩を乗り越え成長する様子が共感を呼びました。

 今回の「明日への誓い」は、人間として出会いを大切にし、いかに生きてゆくべきか、そのひとつの生き方を示しているのではないかと思います。

 彼は、この本の最後で「私が生きることに心萎えたとき、きっと奇蹟はおこる。奇蹟は私にも、そしてすべての人にも、きっとおきるのである。そして、その奇蹟の瞬間が自分の中に、また新たな明日への誓いを 生み出すのである。」と述べています。

 今村先生の新しいCD付きエッセイ集「明日への誓い」は、定価三〇〇〇円(税込み)。京都音楽センターへ直接お申し込み下さい。郵送でお届けいたします。

        (Y・T)


ピアノフォーラム 調律師のぼやき(113号)

 二十世紀は二〇〇〇年から、二十一世紀は二一〇〇年からとどうしてならないのだろうかと考えてみた。答えはキリストが生まれてからの百年間を一世紀としてカウントを始めたから。そしてキリストに零歳児の時 代を与えなかったから、二〇〇〇年が新世紀の始まりにならず、世紀末になってしまった。西暦を考えた人にゼロの概念がなかったからこうなった。罪は深いと思う。

 亡き明治生まれのおばあちゃんが、年齢の話になると「数え年で…」とよく言っていた。産まれた時に一歳、正月が来て二歳という数え方で育ったからだ。これにもゼロの概念が入っていない。満年齢を使う法律 は明治三十五年にできたようだが、庶民は今のようにカレンダーが普及しているわけではないから、正月を節目として年を重ねる数え年の習慣は変わらなかったようだ。

 今はすべて満年齢を使う…と思いきやそうでもない。知る限りでは神仏や占いの世界では数え年だ。七五三しかり位牌に書き込むのも数え年。そしてなんと、競馬の世界では馬齢が数え年だったんですって。今年 から欧米式に満年齢に改めたそうですがお馬さん、とりわけ牝馬のみなさん、喜んでいるでしょうね。「若返った!」って。


京都音楽センターピアノサービス部門  ピアノ調律・修理・販売・音楽教室

ピアノフォーラム 吉田光男 (社団法人日本調律師協会会員) TEL075-811-8634 FAX075ー822ー3439


京都音楽センター出版案内

お申し込みは、お電話(/075ー822ー3437)か、お葉書、またはE-mail:order@wawawa.ne.jp

お振り込みは郵便振替「01000ー3ー23000・京都音楽センター」へお願いします。

梅原司平30周年記念ベストアルバム

CD3枚組  定価5250円・送料270円

収録曲

Disc1〜ここへおいで

空を飛ぶ夢を見なくなったね/道標/鳥と魚と子どもたち/ときめき/ボス/姫鏡台/雨だれ/お化粧しないでください/ブラックコーヒーとクリームソーダ/ 愛は元気ですか/旅まわり/かけがえのない生命/ここへおいで/人として/私はもう泣かない/虹の街角/君の人生に乾杯

Disc2〜メッセージ

折り鶴/私の広島/愛の風車/戦争があった/ふりそでの少女/アンジェラスの鐘/拝啓日本パート1/桑の木のうた/鉄路の果てに/拝啓日本パート2/命 どぅ宝/ピースイッツマイライフ/ORIZURU

Disc3〜花物語

花物語/ふるさと-あなたへ-/都忘れ/そして時は流れる/朝焼けの陽をあびて/恋をすれば/海岸通り/花暦/わかれみち/あの日/鎌倉晩秋/ギターよ/ 愛を歌わないで/花しぐれ/花しおり/哀しみのフリージア

以上全46曲(「花しおり」「雨だれ」は新曲)


今村克彦・待望の第2弾CDブックス『明日への誓い』(CD『奇蹟の瞬間』)

●CD付きエッセイ集 ●定価3000円 (〒料310円)

竹内常一氏(国学院大学教授・全国生活指導研究協議会常任委員) 推薦の一冊

学校は死んだのではなく、

学校は「光と闇」の交錯する場である。

『明日への誓い』は、出会い、つながり、

祝福しあうなかで、

学校の闇を光に転じた教師と

子どもたちの物語である。(竹内常一)

【CD収録曲】全7曲

 明日への誓い

 ANTA

 夢は君の中にある

 ヤンキー先生今日も行く!

 ふと

 345+1Forever

 奇蹟の瞬間


おすすめコンサート情報

お申し込みは、京都音楽センターへ TEL/075(822)3437 または E-mail/order@wawawa.ne.jp

@松井誠オンステージ&下町かぶき組

2001年4月23日(月)

昼の部 14:00開演 夜の部 18:15開演

会場/京都会館第二ホール

前売り料金/5000円


第一部 お芝居/爆笑時代劇

第二部 ショー/松井誠オンステージ 誠版レビュー

新歌舞伎座(大阪)座長公演を大成功に収めた松井誠が

自らの劇団若衆「下町かぶき組」を引きつれての全国ツアー!必見です!

A梅原司平コンサート

●北上教育集会(親と先生と子どもたちへの応援歌)

  3月18日(日)午後2時開会 西陣織会館・3階ホール  入場料 1000円

●みんなみんなそのままでいいがな

  4月28日(土)午後2時開演 宇治市文化センター・小ホール

  入場料 大人3000円・高校生以下2000円


京都音楽センター講習会情報

スプリングカレッジ

お問い合わせ、お申し込みは、TEL075-822-3437(平日10時から5時)、またはE-mail/order@wawawa.ne.jp

昨年大好評だった「ユズリン」こと「中山讓」さんを迎えての実技講習会。

今年は、滋賀県立体育館を借りて開催します。

150名の定員で、いっぱいになり次第締め切りますので、ご希望の方はお早めにお申し込み下さい。

(あとわずかです)

日 時:2001年3月25日(日)午前10:00〜15:30(受付は9:30〜)

会 場:滋賀県立体育館(JR「大津駅」からタクシーで5分・県立体育館前までバスもあります)

講 師:中山 讓さん(つながりあそび・うた研究所 研究主任)

参加費:8500円(4月1日発売予定の中山讓ニューCDを含む)

定 員:150名(定員になり次第締め切ります)

申込み:まず、お電話でお申し込み下さい。その後、指定の郵便振替口座

(01000-3-23000・加入者名「京都音楽センター」)に、8500円をご入金下さい。

内 容:つながり・あそび/歌/ダンス「おそうじ洗隊キラキラぴっかまん」(予定)


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