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http://www.wawawa.ne.jp 11/15 Open

 7月に開かれた九州・沖縄サミットで、ITという技術革新がテーマになり、7月に開かれた臨時国会での森首相の所信表明演説でも、ITを新生経済の起爆剤として経済政策の中心に据える表明がされるなど、ITがもてはやされ、関心が高まっています。また、ITという言葉が連日新聞などにも登場し、目にする事がずいぶん増えました。
 そもそも、このITというのは、インフォメーション・テクノロジーの頭文字をとったものらしく、日本語で言うと、情報技術のことだそうです。
 このIT革命を、「農業革命」「産業革命」に匹敵する大変革と期待をかける人もいるようですが、コンピューターの発展と通信技術の発展によるインターネットの発展に象徴されるIT革命がこの先どこまですすんで行くのか、大変興味もあるところです。
 このITの発展にとって欠かせない「コンピューター」の歴史はそんなに古いものではないようです。
 1946年に世界ではじめてプログラミング可能なコンピューターが完成したそうですが、その当時の大きさは、「高さ3メートル幅50メートルで、1秒あたりの演算能力は5000回」だったそうです。(この制作には数百万ドルかかった)。それが、25年後の1971年には、12倍の演算能力をもつチップが開発され、その大きさは、わずか12平方ミリメートル(値段は200ドル)でした。  さらに今では、1秒あたり4億回以上の命令を処理し、さらに2012年頃にはその250倍、一千億回をこえる命令処理が可能になるだろうと言われています。
 10年後には1990年代初期に約18億円もしたスーパーコンピューターと同じ性能を持つパソコンを自分の机に置くことができるといわれます。
 通信技術の進歩もすごいもので、1980年には1秒あたり1ページ以下の情報量しか送れませんでしたが(電話線は銅線を使用)、今は、髪の毛ほどの細さの光ファイバーの撚り線を使うことにより、1秒あたり百科事典9万巻分の情報を送ることができるそうです。
 さて、長い前置きはそんなところにして、私たち「京都音楽センター」もようやく、11月15日から、ホームページを開設することになりました。最初から満足してもらえるページにできるかどうか、少し不安もありますが、「とにかく開設が大切」とがんばっています。もちろん、ホームページからも簡単に注文もしていただけます。  開設時の目玉は、「動くユズリン」(私もまだ見ていないので、どんなものか少し不安ですが・・・)。福井県の松原小学校で収録した画像や写真を収録。京都音楽センターの学校公演の様子を紹介しています。
 もちろんみなさんからのメッセージを寄せていただける電子会議室のコーナーもあります。  手作りの文化を大切に伝えていく、それにふさわしい京都音楽センターのホームページになるかどうか、みなさんにもぜひ立ち寄っていただき、ご批判・ご意見、そしてもちろん、商品のご注文もたくさんいただけるよう期待しています。 ホームページアドレス http://www.wawawa.ne.jp。

(センターニュース10月号1面より)

ピアノフォーラム ―― 調律師のぼやき(112)

吉田光男

 二千円札が発行されてから、やっとちまたに出回りだしたようだ。私が最初に手にしたのはガソリンスタンドでのお釣り、予期していた千円札の枚数が少なく、一瞬間違えてる!と思った。口に出す前に気がついたから恥をかかずにすんだ。
 記念すべき二千年だから二千円札を発行、なんて聞いたとき、反対する理由はないが種類が増えて邪魔くさいと思っていた。でも何度も行って使い慣れたドイツのお金を思い起こし、二という数字を見直した。
 ドイツのお金はコインでペニー(日本の感覚では今は無き「銭」の単位)の一、二、五、十。マルクでは一、二、四、(5マルクはなかったように思う)。それ以上は紙幣になって十、二十、五十、百、(それ以上は縁がなかったから知らない)となっている。いずれも「二」という単位のお金がある。これは十二進法からなのでしょうか。十進法だと割れる数は一、二、五しかないが十二進法は一、二、三、四、六ときめ細かい。これの経済効果はわからないが便利なような気もする。それなら二千円札登場も歓迎すべきだが、庶民には紙幣よりチャラ銭の方が便利かも。何事につけ、ちゅ〜とはんぱやなぁ〜、というお偉方の発想でありますね。

(センターニュース10月号より)

PAマンの目&耳(98)
 私たち、京都音楽センターグループの裏方(PAマンや照明のSAWAI組等々)にとって、5回目となる「NON STOP PARTY クリスマスライブ」が今年も開かれることになりました。
 以前、このコーナーでも紹介したことがあると思いますが、このクリスマスライブは、私たちスタッフにとって忘年会のような企画で、なぜか予算や労働条件など二の次で関わっているコンサートです。
 どうしてそんな関わり方をしているのか、私ですら理解に苦しむところですが、不思議な魅力があるコンサートです。
 全てオリジナルの曲で、小学生から60歳以上の人生の先輩まで参加できる「ロックコンサート」。そんなコンサートを、NON STOP PARTYのライブに出会うまで私は知りませんでした。
 このライブは本当に、お互いが元気づけられ、勇気をもらえます。
 毎年毎年、年齢や抱えている人生の重さの違いなど乗り越えて、一緒に文化を創れる瞬間に感動できるのでしょう。
 ところがこのコンサート、実は数日前まで開催するかどうかで大変迷ったそうです。というのも、バンドリーダーの今村さんが二学期を目前にひかえた8月の末、肉体的・精神的な過労から倒れてしまったからです。
 「子どもたちが待っている学校を休みたくない」と彼は願い、がんばり続けていました。しかし、その彼に主治医から「ドクターストップ」がかかり、今、彼は長期療養中なのです。
 そんなことがあり、今年のライブを開催するかどうかについては、様々な意見が出されたそうです。
 中止しようと言う意見や、バンド自体の存続も考えようと言う意見まで出たようです。
 しかし、「今まで彼をとおして生きる力やエネルギーをもらってきた人は決して少なくない。『三学期から絶対復帰する。』と決意しながら毎日回復につとめている彼に、今こそ今までエネルギーを与えてもらった私たちがお返しをする番ではないか。」と、バンドのメンバーやスタッフは考えました。
 そして、出された結論が、「今年もライブは開催する。今村さんにも出てもらう。そして、彼に私たちのエネルギーを送ろう。」ということでした。
 12月24日、クリスマスイブの日。京都教育文化センターにみんな来て下さい。彼の回復を祈りながら。
 彼の教え子達「今村組」もステージに立ちます。
 入場料は、
   大人3500円。
 詳しくは、京都音楽センターへお問い合わせ下さい。 (Y・T)

(センターニュース10月号より)

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